アーサナのアライメントにおいて、足の向きは〇°、腕は◯側が上で◯側は下、、、云々と、細かく規定されることがあります。
このように細かく細部にわたって生徒さんの位置を指摘することがイントラの役割だと思っている方もしれません。
体の中で重要な部分は、体幹や脊柱でしょうか?それとも手足でしょうか?
手足を無くしても生命に問題はありませんが、脊柱などを無くしたら手足も含めて機能しなくなります。
アーサナの中で大事にされるのも、第一優先に整えるのも、「脊柱」です。
そして、手足はあくまで付録です。
主要なチャクラは「脊柱」に存在します。
スシュムナーは「脊柱」を上がって行きます。
例えば、ヴィーラバッドラーサナの足の向きは別に◯°と規定する必要はなくどこでもいいでしょう。
要は「幹」である体幹がしっかりと伸びるための安定した土台が作れればいいのです。
そして、つま先を向ける角度は各人によって異なります。
なぜなら、骨格(前捻角)が違うからです。
個人の左右でも骨格は違うことだってあります。
手足も重要ですが、脊柱より重要ということはありません。
「枝葉」よりも「幹」が重要なのです。
アーサナアナトミカルアプローチでは、何に優先順位を持ってアーサナを練習するべきかをお伝えします。
「枝葉」と「幹」を見極められるヨガの指導者が増えることを祈っています。