人は集中できる対象は一点です。
味に集中するときは音に集中できません。
カフェで話し相手の言葉に集中している時に周りの言葉や音楽などは気にならないはずです。
視覚もあるところに焦点を当てればそれ以外の情報を得ることはできません。
つまり、意識を向けたところだけしか切り取って情報を得ることはできないのです。
ではアーサナを取っている時に呼吸に意識を向けたらどうなるでしょう、、、。
筋肉や関節の感覚や、周りの環境との関係性、作用反作用の力の方向などを感じることができるでしょうか。
難しいですね。
意識を順番に様々なところに向けることはできます。
はじめは視覚、次に呼吸、次に筋肉、次に足底、次に関節など、、、。
ただ情報として視覚はとても強烈です。
ですのでアーサナ中は目を閉じることが大切です。
何かを味わう時、何かを集中して感じようとする時人は皆目を閉じます。
アーサナは集中して自分の内部に意識を向ける練習です。
アーサナに入る時も、出る時も目をつむると自分のバランスなどにとっても敏感になります。
目に見えないものと繋がる、感じる。
繊細に、微細な感覚を養う、それがアーサナです。
だからポーズ、体操、フィットネスではないのです。
アーサナアナトミカルアプローチでは本当のアーサナの取り方、向き合い方をお伝えします。