ヴィンヤサでは呼吸と動きの連動を強調しますね。
確かに気持ちいい感覚もあるように思います。
ただ先ずは基本的なことを考えてみましょう。
日常的に呼吸を意識することはありますか?
例えば走るときに呼吸を上げてから走りますか?
階段を登るときに呼吸を上げてから登りますか?
呼吸は本来、心臓と同じく自律神経で制御されていますので動きによって勝手に変わります。
動くから呼吸が上がるのです。
安静になるから下がるのです。
呼吸法はこの自律的な呼吸を意図的にコントロールします。
それは呼吸法だからです。
動きを伴わないからです。
動きは呼吸を否応なしに変えます。
呼吸が動きを作っているのではありません。
本来、アーサナでは自然呼吸で行います。
それは呼吸を指標として、無理していないか、リラックスできているかを確認するためです。
ヴィンヤサは有酸素運動をアーサナに取り入れたと言ってもいいでしょう。
フィットネスですね。
もっというと子供のように集中できない人に呼吸と動きを同期させることで集中しやすくしたのでしょう。
やって見ましょう。
胸を閉じて潰れた姿勢で胸式呼吸をして見ましょう。
胸を開いて手を天井に伸ばしながら腹式呼吸をして見ましょう。
どっちもキツイですね。
それは動き、姿勢が呼吸と合っていないからです。
ちなみに座法での真っ直ぐな姿勢は胸式、腹式両方が起きます。
だから呼吸法は座法で行うのです。
真っ直ぐ座れない人は呼吸法は正確に行うことはできないでしょう。
だからアーサナが前段階に必要なのです。
まとめますが、アーサナの中での呼吸は動き、姿勢が決めます。
意識することは一つ、できるだけ自然呼吸でいることです。
アーサナアナトミカルアプローチでは、生理学や生物学にも基づいた無理のないアーサナをお伝えします。