「アーサナができる」とはアーサナ、ポーズが規定通りに取れるということですね。
できないとはポーズが取れないということで多くの方は理解しているでしょう。
でもアーサナってそもそもいわゆる形、ポーズなんでしょうか?
形だけがアーサナであるならそんなに価値があるようには思えません。
アーサナには、形であるアライメントと、姿勢の保持の中での力の働き、体の感覚や内臓を感じる集中力や、自身の心の動きを観察する内観なども含まれます。
これらを一体にして捉えて実践するからアーサナなのです。
この事を知らないインストラクターからアーサナを習うと、ポーズを習うだけなので、何かポーズの完成形が取れないといけないという価値観が生まれます。
ポーズが取れると良くて、取れないといけないという価値観です。
先生はポーズを見せつけますからね。
大切なのは、ポーズではなくアーサナです。
アーサナはヨガです。
ヨガを知らない方がポーズを教えてヨガを伝えていると勘違いされている方が多いので、ここのところを明確に記しておいたほうがいいなと思いました。
アーサナが取れるとは、完成形のポーズが取れることではなく、
集中して、自分を見つめ、心を内観できていることです。
完成形が取れていても、それらができていなければアーサナができているとはなりません。
逆に、ポーズが完成していなくても、上記のより高度な内的実践ができていればレベルはより高いと言えます。
ヨガは目に見えない事をしようとしているので、目で見えることにそれほどの価値はないのです。
アーサナアナトミカルアプローチでは、解剖学に基づきながらも、ヨガのアーサナをお伝えします。
アーサナは体で示すわかりやすいものですから、本筋を理解しないと似て非なるものになりますので注意が必要です。