多くのヨガのクラスでは、ヨガの実践である「クリア」、「アーサナ」、「プラーナヤーマ」、「ディヤーナ」の指導、練習を行うと思います。
でも場合によっては、マッサージ的なものや、道具を使ったストレッチやほぐし的なものを+αで行うこともあるでしょう。
それは、クラスを提供するインストラクターの個性や特技を生かしたものがほとんです。
ただ、この場合は注意が必要で、その+αはヨガではないということです。
マッサージを受けてそれがヨガだと思ってしまうと、参加している生徒さんに誤解が生じます。
マッサージがとても印象が良くて生徒さんが喜んだとしても、それはヨガで得た満足感ではありません。
ヨガを提供する側も、ヨガを学ぶ側も、ヨガとそうではないものを明確に理解することは重要です。
例えば、マッサージはしてもらうものです。
つまり受け身です。
ヨガは受け身ではありません。
自らの力、意思で行っていく修行法です。
受け身は依存関係を作ります。
依存関係は期待を生み、その期待は苦しみの原因になります。
ヨガは依存ではなく自立を促します。
時には依存したほうがいい時もあります。
でもそれならばヨガではなくマッサージや温泉などに行った方がいいでしょう。
それをヨガで求めてしまうと、ヨガが歪んでしまいます。
ヨガとは何かを伝える立場であるインストレクターは、誤解のないようにヨガを伝える使命があります。
アーサナアナトミカルアプローチはヨガとそれ以外を明確に区別します。
ヨガとしてのアーサナを伝える努力をします。
もちろん、ヨガとそうでないものを明確にして、ヨガに対して誤解がないようであれば+αはとてもいいと思います。
様々な側面から心身の健康に寄与できるのであればとても素晴らしいことです。
インストラクター自身、ヨガとは何かを常にブレずに持っていれば問題はないでしょう。